高校中退したら就職できない?大企業にも行けます!|中退経験者が解説

新しい道を考えている人へ

高校を辞めたいけど、辞めたらどうなるんだろう…

将来に響くのかな…。就職で不利?

「高校を辞めたい」ーーそう思った時に真っ先に浮かぶのはこういった不安ではないでしょうか。


・高校中退したら就職できない?
・学歴が低くなって人生
終わり
・周囲からどう思われるだろう…

結論から言うと、高校中退=人生終了ではありません。

私は進学校を高3の夏に中退し、通信制高校に入り直し、その後大学を卒業しました。そこから大企業に就職し、会社員として働いた経験があります。

履歴書にも正直に『通信制高校卒業』と書きましたが、面接で事情を聞かれることなく大手企業から内定を頂くことが出来ました。

とはいえ、高校中退者は周囲に中々いないですし、実際はどうなるのかがイメージしづらいですよね。

今回は経験者の私が、高校中退者の就職事情・中退後におすすめの進路について解説していこうと思います。

この記事はこんな人におすすめ
  • 高校を中退したいけど、将来が不安な方
  • 高校を中退した後の進路に悩んでいる方
  • 就職で不利にならないか不安な方
  • 面接でどう説明すればよいのか知りたい方
  • 高校生活が辛い方

高校中退で就活は不利になる?

学歴が全く関係ないわけではない

高校を中退しても就職は可能ですが、まだまだ日本の企業では高卒資格必須の求人が多いです。

特に大手企業や公務員など、安定した職に就きたい場合は「高卒資格」があるかが第一関門になります。

しかし、高校を中退しても高校卒業資格を取ることは可能です。(この後詳しく解説)

就活で聞かれたときの答え方が重要

履歴書に「○○高校中退」「通信高校卒業」と書いたときに、事情を聞いてくる面接官もいます。その時にどう答えるかによって結果が変わってきます。

「人間関係でうまくいかなくて…」
「いじめられてうつ状態になってしまい…」
「勉強についていけなくて…」

など、事実であっても工夫せず話してしまうと面接官に

この子は組織でやっていけなさそうだな。不採用にするか…

と思わせてしまう可能性があります。

特に「うつ病」「病んでしまった」といった精神の不安定さを連想させるワードは、面接官に不安感を持たせてしまいます。

こういったリスクを軽減するためにも、高校中退の理由をポジティブな形に変換する必要があります。例えば、

「起立性障害で、学校に通い続けることが難しくなり通信制高校に転入しました。今は完治しており、大学にも通えているので出勤には問題ありません。」

「進学校での受験勉強がストレスとなってしまい、体調を崩してしまい通信制高校に編入しました。今は体調も回復し、大学に通えています」

というような理由だったら、

色々あったみたいだけど、頑張ったんだな…

という印象になり、悪いイメージには繋がりにくいですし、これを理由に不採用になることは殆どないでしょう。もし聞かれた場合は、ここでの答え方が面接の結果に響いてくると思いますので

今は問題なく出勤できること
精神状態が健康であること

を伝えることが重要です。

高校中退した後はどうしたらいい?

通信制高校へ編入する

私は高校中退後にN高等学校という通信制高校を卒業し、大学に入学しました。

通信制高校…と聞くと訳ありの人が集まっているイメージがあり、良い印象を持たない人もいるかもしれませんが、私は通信制高校のおかげで人生立て直しに成功することが出来たと感じています。

通信制高校がおすすめな人
  • 集団行動が苦手
  • 学校で人間関係のトラブルがあり、学校に通うのが辛い
  • 進学校の勉強についていけない方

通信制高校は通学かオンライン学習かを選択することができます。

私の通っていたN高等学校の場合、学校に行く回数は試験を受ける2回程しかありませんでした。

学校で人間関係に問題があったり、集団行動がどうしても苦手である場合などは、通信制高校のオンライン学習で問題なく高卒資格を取れるかと思います。

私の場合、授業レベルがかなり高かったことが高校中退の理由の一つなのですが、N高等学校に転入してオンライン授業を受けた時、あまりの難易度の差に驚いた記憶があります。

進学校の勉強が難しすぎて、卒業できないかもしれない。

と思っている方がいたら、それはあなたの学校が特殊である可能性があります。

高校卒業に必要な学力を十分に持っているにもかかわらず、学校の授業の難易度によって、そういった状況に追い込まれてしまうのです(私がそうでした)。

なので進学校を中退しても、通信制高校に転入すれば思ったよりも簡単に卒業資格を取得することが出来ます。

すぐ就職する

高校中退した後、すぐに就職するという方法もあります。

しかし、個人的にはこの方法はあまりお勧めしません。

多くの正社員求人(特に多くの大手企業・ホワイト企業)は、「高卒以上」を応募条件にしています。そのため、中退後の就職は応募できる職種が限られ、アルバイトや非正規雇用中心になりやすいです。

職種が限定されることで将来的なキャリアチェンジが難しくなります。

高校中退者の就職事情

・高校中退後2年後の就職率は56.2%
・そのうちの7割以上はフリーターやアルバイトなどの非正規雇用

こういった実情も理解したうえで選択することをお勧めします。

参考資料:進路検索ナビ

高卒認定試験を受ける

こちらも選択肢の一つになります。

しかし勘違いしてはならないのは、『高卒認定試験合格=高卒扱い』とはならないということです。高卒認定試験は高校卒業レベルの学力と教養があることを証明するための資格であり、高卒とは違う扱いになります。

ただ、高卒認定に合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格を得られるため、進学という選択肢を取りたいのであればおすすめの方法です。

通信制高校への編入は費用も掛かるので、コスト面で考えるとお得かもしれません。

参考資料:【高卒認定】とは? 高校を卒業しなくても大学受験が可能になる認定試験

将来が不安であれば進学を視野に入れよう

専門学校・大学に入れば、大半の不安はなくなります

これは私の体感ですが、次の進路さえ決まってしまえば、あなたの苦しみの大半はなくなると思います。大学の偏差値は一切関係ないです。やりたいことが定まっていれば専門学校でも構いません。

私は高校を中退した時、この世の終わりかのような気持ちでしたが、大学の合格通知を貰った瞬間、苦しみが一瞬で無くなっていったことを覚えています。

高校は辛くても、大学は楽しめる可能性大

大学に入れば時間割を自分で決めることができ、毎日6時間も学校で過ごす必要は無いですし、1人で過ごしていても本当に何も言われません。

サークルも入るのも自由です。授業も中学や高校の時とは違って、暗記ものではなくレポートであるため、机に向かって勉強するという苦しさも殆どありません。

また、大学の授業は興味のある授業を受けることができるため、中高の勉強が苦しかった方も、大学に入れば楽しいと感じられるかもしれません。文系であれば自由な時間も沢山できます。(私は文系なので、理数系の授業に関しては詳しくありませんが…)

そして大卒の資格を取り、きちんと対策をすれば就職活動も問題なく終えることができます。大学に入って得た自由な時間で、今後の人生について深く考えてみるのもいいかもしれません。

まとめ

今回は、「高校中退しても就職は可能か・中退後の進路」というテーマで解説していきました。

まとめ
  • 高校中退しても人生は終わらない。大学にも行けるし大企業に就職も出来る。
  • 中退後すぐの就職は高リスクなのでおすすめしない
  • 通信制高校・高卒認定試験合格後に大学や専門学校を目指すのがおすすめ

高校生活が辛くて悩んでいる方、高校中退後の将来が不安な方の参考になれば幸いです。

私が卒業した、N高等学校の公式サイトはこちら

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